はじまりはいつも突然に
我が家に「猫」という存在が加わったのは、
ねこ姐がまだ鼻水を垂らしていたころ。
遊んでいて偶然見つけてしまった小さき者。
ヨチヨチ歩くその生き物は、私を見てこう言ったのです。
「ワタシヲミステナイデ…」
ハナタレ娘を一瞬で虜にするには充分なか弱さと儚さ。
そこで娘は決心するのです。
「大丈夫。あなたはウチの子よ。」
うす汚れたその体を母の気持ちで洗い出したのでした。
季節は冬。
外付けの水道水。
直後、姉のビンタが飛んで来たのは言うまでもないでしょう。
我が家の第1号の名前は「マミ」でした。